このサイトは小さな奇跡を紡ぐお二人の物語です。
2021/2/28
馳せる 〜何を持って埋めるのか〜
わたしたちが「黙」している間に、気がつけば梅はもちろん
桜も椿も咲き始めて、春の花々がに賑やかになりました。
足元には下草と共に蕗の薹もあり。見上げればメジロが枝間を飛ぶ。
身近な自然の声をきく習慣がついて日々の変化を追うようになったんです。
そんななか、T子さんは今の心境をこう話してくれました。
「電動車いすが来て、散歩に出る度に春を見つけて、嬉しく楽しく過ごしています。
昨夜、夜ご飯を作っている時にふと思ったのですが〜今までは二人で美味しい物を
食べて、喜びを共有して…普通に過ごす事でコミュニケーションをとっていた過去
の日々がとても貴重だったんだ、
今の私達は何を共有して何で喜びを感じて…コミュニケーションをとっている
のかしら…? と考えた時、 「おはよう!」から始まって「おやすみ、
今日も一日元気でいてくれてありがとう」と言って眠りに就く。
何気ない日常の共有・共感の形が儘ならなくなった時、
何を持って空いた穴を埋めるのか…
車いすで坂道を登って行き〜膨らんだ蕾を見てにっこりしたり、
足元のどんぐりの実を拾ったり・また電車を眺めて
〜快速が通った時には、いつかあれに乗って奈良に行こう!と思いを馳せる共感…!?
これで良いのかしら!?
もっと他に出来る事があるのでは…!?
上手に表現が出来ないのですが〜何かが身の回りにあるのでは…?
すぐそばまで何かが来ていて、私達が気付くのを待っているのでは…?と言う思いに駈られました。
この心境は何なんでしょう!?
何かをしたいのか?
何かをし残したのか?
解明出来ません」
確かにいくつもの気づき(視点・発見・共感etc…)が、
私達の日常には散りばめられていると思います。
これらを丁寧に見つけていくには、例えば、
わらしべ長者の道順のような感じかもしれません。
つまり、まず足元のどんぐりに気づかないと、始まらないということ。
過去の日々あってこその今日の共感、 明日の発見と、考えられないでしょうか。
筆者もお二人と淡路島にいくという夢を持ち始めております(笑)。
僭越ながら、一緒に答えを探していけたらと思います。 桜三月は、別名、花見月や夢見月とも言われます。
大いに思いを馳せていきましょう。
ありがとうございます。
T・K