このサイトは小さな奇跡を紡ぐお二人の物語です。
2019/05/17
関わり〜家で暮らす〜ということ。
皆さんはレスパイト入院という言葉をご存知でしょうか。
在宅介護の家庭で介護者が介護不能となるのを防ぐ目的で
短期入院することをそう、呼ぶんだそうです。
実は先月、お二人は帰宅後はじめこのレスパイト入院を経験されました。
ここでわかったこと、気づいたことは
制度の中で綻ぶ「関わり=連携」ということなんですね。
何かと申しますと、まず入院当日の情報伝達がうまくいっていなかったことで、
予定より待たされたり、また予定の入院期間を唐突に延ばされる、さらには
食事について処方の関係で病院から提供できないといわれて
雨の中自宅に取りに帰るという始末…。
すべてにご本人そしてお二人の意向はあまり聞き入れられずに
どんどん決まっていってしまう、そんな感じを受けました。
これでは、何のための制度なのか甚だ疑問だけが残り
はやく自宅に帰してあげてほしいと切に思ったんですね。
人は、人との関わりで生きています。
たとえ、制度や決まりの前にうまく取り組むことができなかったとしても、
まずできることは、人として向き合うことではないでしょうか。
疲弊する医療現場の中で忙殺される声なき声、
支えあう関わりを根底から壊しかねない不条理に対して、
私たちは目を背けることなく、しっかりと目前に据えていくべきだと思います。
ご自宅に戻られて、
日常が戻ったお二人をみて気づいたこと…。
それは、
笑顔とそして縛りのない関わりや生き方。
まもなく、カスタマイズした車いずやってきます。
次の目標へまた一緒に歩かせていただけることに
感謝しきりの五月です…。
T・K