このサイトは小さな奇跡を紡ぐお二人の物語です。
2020/12/30
気づき 〜暮らしの築きへ〜
満月と雪が共演する師走の夜。
雲間から時々覗く月明かりに、みぞれが舞い、
寒さも増してきて今年の災禍を思うにふさわしいひととき…。
この一年のはやさを、そして続く災禍をなんとしましょう。
マスクを外すことなく年越しを迎えたのが悔しいやら切ないやら。
しかし、こんな嘆息に、お二人が答えてくれたのは「気づき」です。
今年は気づきの年でしたとT子さん。
在宅の予行演習を済まされた?!お二人にとって、
世の中の動きはそれとして、自分たちのできる対策をとること。
訪問看護の人たちとのコミュニケーション、人との関わりは何も変わらないこと。
在宅という視点で日常を丁寧に紡いでいくこと。
例えばこうしたこと一つひとつに気づかれたそうです。
そうして、何よりKさんに対する気づきは大きかったとも。
日常って何? 生活って何? 在宅って何?
もしかしたらこの災禍がなければ、
これらに対する問いかけは少なかったかもしれません。
気づきは、そのまま「築き」へと変わります。
お二人の日常も生活も在宅にもです。
家に帰ってきてまもなく2年。
今、次の目標として電動車いすに乗るという挑戦が始まりました。
これからも奇跡と気づきがたくさんあると思います。
今年一年、本欄をご覧いただき、ありがとうございます。
また来年からもKさん、T子さんと一緒に時を紡いでいけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します…。
ありがとうございます。
T・K